乙一は大学生の娘がブレイクする大分前に読み出して、そして高校生の妹に伝え、私も読むようになったライトノベル出身の小説家です。言ってみれば娘から逆輸入的に入ってきた感じです。
ストーリーがわかりやすく、それでいてちょっと切なく胸がキュンとする感じの話が多くて、若者の心理もグッと掴んでいると思います。
何本も映画化もされているのですでにご存知だとは思いますが、もしまだ読んだことないという人は一度いかがでしょうか?なかなかイイですよ。
本をあまり読まない高校生の娘がハマったくらいですから、読書ぎらいな子にもお勧めできるかもしれません。
乙一好きの間では「白」と「黒」と言われるように、作風で二つのカラーにわかれているようです。
このうち「白系」が親子で読むにはお勧めです。ちょっと優しく少し切ない、いい話系が多いです。ちなみに「黒系」はGOTHなどに代表されるようなダークな魅力のある作品で、残酷さや凄惨さを基調とする話が多く、熱狂的なファンがいるようです。
白系で特にお勧めの短編が上記の失はれる物語 (角川文庫)には多く含まれています。
Calling You
失はれる物語
傷
手を握る泥棒の物語
しあわせは子猫のかたち
マリアの指
どの作品も切なさと優しさにあふれる余韻が残るストーリーでした。
この作品もとても良かったです。
視力をなくし、独り静かに暮らす少女のところに駅のホームで起こった殺人犯として追われる少年が逃げ込みます。他人の気配に怯える少女は、身を守るため、知らない振りをしようと決め、二人の奇妙な同棲生活が始ります。
揺れ動く心の機微が繊細に描かれていてストーリー構成も巧みで面白かったです。
また最近映画で公開されている死にぞこないの青 (幻冬舎文庫)
は、先生からのいじめをテーマにした重めの作品ですが、これも読み応えがありました。
私は乙一作品の映画は見ていませんが、どうでしたか?本の印象に近かったでしょうか?
見た方がいたら教えてくださいね。(文:大橋ゆり)
| 親子スタイルアドバイス |
| ■お勧めの対象 |
高校生~大人 |
| ■コメント |
1人の作家を読みまわすと、どれが良かった、あそこはどうだったこうだったといろいろ会話もはずみ面白いですよ。乙一はティーンに受け入れられやすい作品だと思います。 |
| ■参考 |
「乙一とは はてなキーワード」 |
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