3月もあっという間に後半になりました。長く続いた入試のシーズンもほぼ終わりに近づいています(まだ若干残っているのですが...)。大学はというと息つく暇もなく4月の早い時期から新年度が始まります。
期待と不安でいっぱいの新入生たちがキャンパスに入ってくると、普段は気づかない上級生たちの成長ぶりが見えてくるでしょう(見えてこないと困るのです...)。
そんな新年度を間近に控えた時期ですが、わたしはというとイギリスのバースに2週間ほど滞在中です。といってもプライベートではなくスプリングセミナーという大学の語学研修プログラムに参加している学生たち15名の引率で来ています。

若いうちに日本以外の国を見ておくとよい、とよく言われますがたしかにそうかもしれません。頭が柔らかく、吸収や慣れるのがはやいうちに、さまざまな人たちや文化に触れることは良いことですし、なによりも学生たちには時間があります!就職してからはなかなかまとまった時間を取りづらいですから、学生のうちに海外に出る経験をしておくと良いですね。
大学の海外研修プログラムにもいろいろな種類のものがあると思いますが、パッケージツアーとも個人旅行とも違う経験ができるので、子どもたちにそのようなチャンスがあることがわかったら、ぜひ経済的にも精神的にも保護者の方がそっと背中を押してもらえればと思います。
さて、いま滞在しているのはイギリス南西部のバース(Bath)という街です。地名からもわかるようにお風呂(Bath)の語源となっている街で、古くから温泉の街として発展しています(温泉街といっても日本の温泉街とはちょっとイメージが違いますが、イギリス有数の観光地であることには違いありません)。

学生たちはホームステイをしながら、朝からお昼過ぎまで英語のクラスを受講して、午後は街に出て歴史的建造物を見学したり、周辺の街や村へのツアーに行ったりと数多くのアクティビティを経験しています。
わたしも基本的には学生たちと一緒に行動しているのですが、英語のクラスには入れない(学生たちが英語に集中できないからなのですが、本当はわたしも一緒に勉強したいくらいの英語レベルです)ため、その間はできるだけバースの街を歩くようにしています。
そこでひとつ感じたのが、「歩くことが楽しい街」だな、ということです。べつの言い方をすると「歩きたくなる街」となるでしょうか。もちろんバースは観光地ですから観るべき場所がそれなりにあるということもあります。また、わたしが日本から来ているのですべてが新鮮に見えるということもあるでしょう(ただし、わたし自身は10年前にたまたまバースを訪ねたことがあるので2回目です)。また、バースという街がそうなのか、イギリスの街がそうなのか、ヨーロッパの街だからそうなのか、といった厳密なところもいまはわかりません。
それでもとにかく「歩くことが楽しい街」だというのがわたしの印象です。いくつかパッと思いついた理由を挙げてみると・・・
- 街の輪郭が比較的はっきりしている―駅やバスターミナル、お店などが中心部に集積していて、だいたいの街の範囲が感覚的に把握できるので歩きやすい。縦と横のメインストリートと輪郭を歩きおわると、中にある路地も制覇してみたくなります。
- チェーン店が少なくてお店が個性的―地元の方々がどう感じているかははっきりとはわかりませんが、街の中心部にあるお店には個人商店(と思われる)が多く、歩いていて飽きません。もちろんスーパーもあります(おそらく3つ。すべて制覇済み)し、ブランドショップなどもあるのですが、あくまでも目立つのは個々のお店です。
- ほかに歩いている人がたくさんいる―なにをおかしなことを...と思われるかもしれませんが、けっこう大切なポイントのような気がします。何を買いに行くとか、何をしにいく、というわけではなく、歩くこと自体が目的で歩いている(と思われる)人たちがたくさんいて、だから安心して楽しく歩けるのです。個人的には公園などの芝生がとてもきれいで、しかも歩いてOKなのが芝生好きとしてかなり嬉しかったです。
1と2については、どこの街に行っても幹線道路(国道など)の両脇におなじような量販店が並んでいて、街の全体像が見えづらい日本の様子とは対照的ですね。もちろん、だからといってすべてイギリスが良いとかヨーロッパが良いと言うつもりもありません(暮らす上ではけっこう多くの制約がありそうです)。

「歩くこと」に関連してもうひとつ。それは親子で歩いている姿をよく見かけたことです。親子で一緒に過ごす時間のひとつとして、一緒に歩くことを意識してもよいかもしれませんね。

(文・石井雅章)
| 親子スタイルアドバイス |
| ■お勧めの対象 |
言葉を交わなくとも親子のコミュニケーションを深めたい方 |
| ■コメント |
ふだんの散歩から親子のコミュニケーションをはかることもできそうですね。歩くことが楽しい街づくりを考えてみることもよい機会になるでしょう。 |
| ■参考 |
バース(ウィキペディアによる解説)
|
※当サイトのコラムはスタッフ個々の私的な見解及び文責にて公開されております。
ポチッと一票↓↓↓お願いします
◆同じカテゴリーの記事◆
- 散歩 バース イギリス 歩くこと 楽しい街 語学研修 海外研修 芝生 個人商店 街並み
わぁーいいですねー。また海外に娘と行きたい病がウズウズと!でもこんな風に写真つきでレポートしていただけるだけでとても楽しいです。空の色、光の色がヨーロッパです~。
>歩くこと自体が目的で歩いている(と思われる)人たちがたくさんいて、だから安心して楽しく歩けるのです。
なるほどー、そうですよね。
確かに海外のほうがなにか目的がなくても、ただ公園に集ったり、歩いていたりするような気がします。
日本でそういうことすると「暇人」のような気がして後ろめたくなってしまうのはどうしてでしょうね。(単に貧乏性?)
私も散歩族。特に海外に行ったときは、なんだか解き放たれた感じがしてどんどんと・・・(^_^;)
つき合わされているほうは大変らしいです^^;;;
私も知らない場所を一人で歩くのは大好きです。
子供の頃から探検ごっこが大好きなので・・・
車や自転車だとスピードが速くて、いろいろな物を見逃してしまいますよね。
歩いていると、発見が多いです。
美味しそうなものを売ってるお店で、ちょっと買い物して、それが本当に美味しいと、とってもうれしいです。