我が家の息子はようやく小学三年生。母親の私があまりにクールで厳しい反動か、
「ママはかわいい」
「ママはきれい」
「ママはかわいいだけじゃなくて、頭もよくてかっこいいよ」
と、聞いている方が恥ずかしくなるほど褒めてくれる上、
「ぼくは70歳を過ぎてもママにあまえる・・・そのときはママをだっこしてあげる」
と、泣かすセリフを吐き、納期で追われて殺気立っている母親の部屋に顔を出し、おもちゃのティアラを差し出して、
「ねんね姫、一緒にねよ?」
と、甘い言葉を囁く。これで将来はカリスマホスト決定、私はよそのお嬢さん方が貢いでくださったお金で暮らせるかなー、いや、こいつの顔は夫に似て、平成じゃなくて昭和だから(夫は大正)無理かな、などと、一人で老後を憂えている身勝手な母。
男子はこうやって育つのである。
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