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ニュース de トーク

NHKの『おはよう日本』で大学の入学式に出席する親がこの5年ほどで急増、というニュースを見ました。
武道館で行われる明治大学の入学式は参加者が多いため一度では入りきれず二部制に、日大は三部制にしているということ。一昨年あたりも出席者は二人まで と制限した大学があったと思います。おじいちゃん、おばあちゃん、総勢六名で出席する家族もあるということで。

インタビューを受けた明治大学生のお父さんは、「僕の時代は親が出るなんてことはなかったけど、周りの方に聞いたら皆さん参加するというので会社の休みをとってきました」「息子を愛していますから。親バカですから」など。「節目なので家族で来れて幸せです」とお母さん。息子たちは「入学式は親が自発的に来ました。でも家族で迎えられてよかった」「頑張ってよかった。一緒に迎えられて嬉しいです」。『専門家は、「少子化のため子どもにいつまでも関わりたいという親の希望に大学側が答えている』とのコメントでした。
(「自発的に来た」っていうところが、ビミョーですね。こなくてもよかったのに、か、来てねって言うのは恥ずかしかったのか、どっちかな?。どっちでもいいって感じなんでしょうね。世代的に。)

私は4年前の尾木直樹先生の講演でのことを思い出しました。法政大学の教授であり、教育現場の調査・研究活動をしている尾木先生は、大学の入学式に参加する親が多いこと、学生との会話から、ゼミの授業参観を思いついたそう。「予想以上にたくさんの親御さんが参加されてビックリしましたよ。 自分の頃は親が大学に来るなんて考えられなかったから」。ここで先生は、「 皆さんの中で、大学の授業参観があれば行きたいという方いますか?」。あれば行きたいかも、と思った私は挙手。結構手が挙がったので やっぱり皆、見てみたいのねーなんて思っていたら、「 なんで行きたいと思うんですか?はい あなた」。ギャッ、 当てられてしまったのです(くじ運はめちゃ悪いのになんでやねん)。「えー 娘がどんな環境でどんなことを勉強しているか興味があるからです」とか答えた気がします。小中校生の親が対象で、モンスターペアレントの話が中心だったこの講演の時、娘はまだ六年生だったので、小学校の授業参観と同じ感覚で答えた気がします。でも、今なら別の理由を答えます。

「親が急増入学式」のニュースを見たとき、最近の親って過保護なのかしらね って思った。娘も「 えー大学の入学式?親、こなくていいべ」と言っていた。でも私も参加しちゃうだろうな。授業参観だって機会があれば多分ね。そして、よくよく自分の気持ちを見つめてみると、子離れしていないとか過保護とは違う気分がそこにはあったんです。私は娘を通して新しい体験をしたいんじゃないかな。娘の人生も体感して楽しもうとしてるんじゃないかな。「なんて欲張りなの?」って思いますか?それとも、「そうよね。それが子育ての醍醐味よね」って思いますか?
今は「親?参加しなくていいべ」と言っている娘だって、大学生ともなれば、「家族で参加できてよかった」と言えるくらい成長しているはず。

同じく『おはよう日本』で、大学が保護者向けにガイダンスを開いているというニュースがありました。単位の取り方など、学生向けガイダンスと同じ内容だそう。教室いっぱいに集まった親御さんは皆真剣で、単位について、パソコンについてなど、質問も活発でした。『親はいくつになっても子どもの面倒をみたい、という気持ちに手厚く答えることで、大学は生き残りを図っていきたいという狙いがあるのでは』とのコメントでニュースは終了。

そこで思い出したのは3年ほど前のこと。大学に入学したばかりの娘を持つ友人が、「うちの大学は単位のことをまったく親に知らせてくれないのよ。だから親の方から子どもに状況確認しないと。気が付いたら単位が取れてないなんてことになったら大変だから。中高と違って親も大変よー」え?どういうことなんだろう?????そんなの大学生にもなった娘、息子に任せておけばいいんじゃない?とは言えない雰囲気だったので「そうなの?」という薄い反応しかできなかった私。この時、娘は中1でしたので、自分の頃とは違うことが起きているのだなー、と思ったものでした。今回のニュースを見て、謎が解けた感じです。そういう需要が本当にあったんだ!って。
単位については子どもにすべて任せますが、大学の「ガイダンス」の空気は、なつかしいな。また味わってみたいかも。その日は学食やカフェも使えたりするのかしら?そうしたらさらに嬉しいな。こういう親の需要にも大学は手厚く応えてくれているんですね。

(泉さやか)

【プレジデントフィフティプラス 2009年7.15号別冊】

このページに目がとまった貴殿はなんと運が良いのだろうか。不肖、天野周一、全国7500名の会員数を誇る全国亭主関白協会の会長である。夫婦関係論を述べさせていただくなら右に出る者はいないと自負している。なぜならば、夫婦間に横たわる様々な問題はあまりにも恐ろしくて、誰も語ろうとしなかったからだ。だが亭主の心構え次第で、熟年夫婦の危機はいとも簡単に回避でき、セカンドライフがより楽しいものになることを確約しておきたい。

あれだけ愛し合っていた2人が、いがみ合い、罵り合うようになるのはなぜだろうか。この永遠の謎を解くカギは、2つの真実を理解することから始まる。それは、結婚とは、一番合わない者同士を結びつける神のいたずらであり、その試練を乗り越えた者だけが永遠の愛を手に入れることができるということ。

そしてもう一つは、その神こそ誰あろう、あなたの奥様であるということだ。神でなければ、どうして毎日毎日、手を替え品を替え亭主に試練を与え続けることができようか。そういう意味では、まず神の正体を知ることが先決である。敵、じゃなかった、「神を知り己を知れば百戦危うからず」である。

それには『ああ正妻』(姫野カオルコ著、集英社)を読まねばならない。現代における「悪妻」というものを小説化した本である。主人公の小早川正人氏を自分に置き換え、妻の雪穂さんを自分の奥様に置き換えて読むだけでいい。雪穂さんは、見事な悪妻であり、誰もが亭主の小早川氏にシンパシーを感じるだろう。それはあまりにも浅はかな読後感だと言わざるをえない。女性が妻になれば、多かれ少なかれ雪穂さん的要素が出てくるものである。それこそが女性の可愛さであり、逆に魅力であると受け止めるべきなのだ。妻ほど可愛い生き物がこの世にいるだろうか......機嫌の良いときは。

この本で女性の本質の一端を学習したら、余韻さめやらぬうちに、『妻を愛するということ』(生井利幸著、WAVE出版)を熟読しよう。本書には円満な夫婦を目指すための日常的なやりとりが書かれているが、作者はきっぱり言っている。「妻を大切にする夫が幸せになれる」と。そしてたたみかける。「今こそ、あなたは、あなたの妻を"世界一幸せな女"にしてあげて下さい」。ある人が言った。結婚とは判断力の欠如であり、離婚とは忍耐力の欠如、そして再婚とは記憶力の欠如である。言い得て妙ではあるが、それは結婚をゴールととらえた視点なのだ。

読めばわかるが、夫婦の危機の原因はすべて亭主がつくってきたことに気付くべきであろう。そう、結婚とは本物の夫婦になるためのスタートにすぎないことを再認識させられる良書である。

それよりも何よりも、この本の帯に大きく書いてある、「妻は、なくてはならない存在である」という活字が役に立つ。私は、夫婦喧嘩の後に、表紙を愛妻の目につくところにさりげなく置くことにしている。何度命拾いしたことか。

そこで、仕上げは拙著『亭主力』(角川SSC新書)をサクッと読むだけだ。夫婦や家族関係の本は、非常に真面目に書かれているのが普通ではあるが、唯一、この本だけが心底笑え、しかも号泣する本と断言しておこう。著者本人が言っているから間違いない(笑)。拙書を貫いている、"家庭内のイザコザを一夜にして解決する心とワザ"は、実践で必ず役に立つ。亭主諸君、くれぐれもご自愛召されい。


このコラムは家族の中のお父さん向けのものだけれど、夫婦関係が子育てに大きな影響を及ぼすことから紹介します。お父さんの家庭内での地位の低下が著しいといわれて久しいですが、夫婦仲が良好ならばお父さんの立場も相応に守られるのではないかと思います。文中で紹介されている本のリンクは以下の通り。

◇ああ正妻 (単行本)  姫野 カオルコ (著)

◇妻を愛するということ (単行本(ソフトカバー))  生井 利幸 (著)

◇亭主力―夫婦円満、家庭円満の新!方程式 (角川SSC新書) (新書)  天野 周一 (著)

尚、夫婦関係をよくするためにはやっぱり至らない旦那が変わってくれなくちゃ、と納得した奥さん方にはこちらの本をお勧めします。多くの場合、うまくいかない原因の半分、そして、改善の余地の半分は奥さんの方にありますので。

◇新・良妻賢母のすすめ―愛としあわせを約束する26章 (単行本)
ヘレン アンデリン (著), Helen Andelin (原著), 岡 喜代子 (翻訳)

(ニュースセレクター:守護拓真)

[守護 拓真]
(2010年4月21日 00:25) | コメント(0)
【日経ビジネス ON LINE 超ビジネス書レビュー Auther: 大塚常好】

◆『転落 ホームレス100人の証言』神戸幸夫著、アストラ、1429円(税抜き)

15年間、「定点観測」したのは、新宿中央公園だった。

観測対象は、ホームレスである。

バブル崩壊後、当時まだ短編映画のカメラマンをしていた著者(現フリーライター)は西新宿に通い始めた。この公園を中心に都内の300人以上のホームレスを取材するために。本書にはそのうち100人分の「現在に到る」までの来歴が載っている。

日雇いの仕事で稼ぐと、お金は酒やギャンブルに消え、なくなれば借金。家族にはそっぽを向かれ、行き着く先は路上の人。

これが、これまでの典型的な「最底辺」への落ち方だった。全体に低学歴の人が多く、最後は自らホームレスになろうとしてなったフシもある。学歴はともかく、酒やギャンブルへの依存や社会保険未加入など自業自得と言われてもしかたないところも目立つ。

ところが、今は自分の失策ではない、不可抗力でホームレスに転げ落ちる人が多いという。

きっかけは上司との軋轢
 
東大卒の高学歴者や、元一流企業社員、元経営者など「勝ち組」だった人が少なくない。しかも、酒やギャンブルと無縁の人も多い。かつては全身垢だらけの人が大多数だったが、今は、「いつでも働きに出られるように」と、ヒゲを毎日剃るなど身ぎれいにするホームレスが増えた、と著者は言う。

名だたる上場企業が、正社員の早期希望退職者を募集する「年齢条件」を、「50歳以上」から「40歳以上」に低く設定するなど、なりふり構わぬリストラ策に出ている。

いいように切り捨てられるのは非正社員だけではない。正社員も今や「末端」である。しかも、不慮のケガや病気といった災厄は誰にも予告なく降り掛かる。

すべての人にとって収入が完全に途絶える危機は、すぐそこにある。

となれば、不可抗力でホームレスに「転げ落ちてしまった人々」の失敗から学ばなくてはならないだろう。

例えば、本書に上司との軋轢がきっかけで転落した人が登場する。

丸の内に本社のある大手鉄鋼メーカーに勤務していた男性。仕事はユーザー企業の工場ラインなどのシステム設計だった。月の残業時間は150時間と多忙だったが、それなりに充実していた。

しかし、ある時、直属の上司にソリの全く合わない人物が配属され、やる気はみるみる減退。会社に自分の居場所を失い、約20年のサラリーマン生活は39歳の時に終わった。

独身で、そのまま田舎に戻り就職したが、給料は低く退職金をくいつぶす。その後はサラ金の借金地獄に陥る。金の使い道など詳細を本人は語ろうとしないが、浪費が続いたのだろう。

最後はにっちもさっちもいかなくなり、親に迷惑をかけてはいけないと東京へ舞い戻る。サラ金により乱れた生活リズムを戻すことができぬまま街を漂流したようだ。

職場の人間関係は本当に難しい。

相性が合わない人とチームになっての仕事ほど苦痛なものはないだろう。戦略の立て方や進め方、価値観が異なればやりにくいし、余計な消耗も多い。ソリの合わない上司からの評価が低くなれば、給料も減るかもしれない。

別のケースでは、部下のミスの責任をとって大手企業を退職したホームレスもいた。

いずれも不幸な出来事としか言いようがない。

しかし厳しい言い方かもしれないが、社内での基盤がいささか脆弱だったのではないか。身近なスタッフと良好な人間関係を構築したり、いざという時に頼りになる社内外の人脈を作ったりという、転ばぬ先の杖を作る努力はしていたのか。

相談し信頼できる同僚がいれば退職は回避できた可能性もある。

何しろ「嫌な上司」や「アホな部下」はどこにもいるのだ。そのたびに誰かが会社を辞めねばならないのは、ずいぶんおかしな話である。

もうひとつ、本書を通じて「社内基盤」の弱さとともに、会社組織でのポジションを失ってしまう遠因と感じられるのが、社員としての「影の薄さ」である。

著者は次のように指摘する。

〈ホームレスには何事も一歩引いて譲ってしまう人が多く、他人と争ってまで強引に仕事を得るような人は少ない〉

〈おとなしい性格で、人を押しのけてでも生きていくのが苦手な人や、人付き合いが苦手な人などが、非常に生きづらい時代である〉

つまり、〈無口で少し変わり者を許容しない〉のが現代だ、と。

以前なら、無口でおとなしくても、普通に仕事ができれば共同体の一員として認められた。しかし今では、キャラが立ってない人、押しの弱い人、他人とのコミュニケーションがとれない人は、存在価値が小さいと評価され、共同体からつま弾きにされてしまうことさえあるのだ。

理不尽極まる。彼らは影が薄かろうと、働く意欲はあるのだ。前述のように、小ザッパリした身なりで社会とのつながりを失うまいと懸命な人が多いのである。

にもかかわらず、職は与えられない。住所不定者は生活保護を申請しても通りにくい。

「女性問題」という落とし穴
 
会社以外にも、意外な落とし穴がある。「女性問題」である。

そのひとつは、離婚。酒に溺れる夫は妻から三行半をつきつけられ、「仕事を失い、妻子も養えない俺はロクデナシ」と、「女の一人も御せない」自分に完全に萎えてしまう。

ふたつめは、独身率の高さである。聞き書きした100人中、未婚者が37人いた。

著者は、未婚か既婚かが、「ホームレスに堕ちてしまう人と、一般社会に留まる人を峻別するカギ」のひとつと指摘する。なぜ未婚者が「危険」なのか?

結婚や育児には相手の人生を引き受ける覚悟とエネルギーが必要、と考える著者の目からすると、新宿中央公園などをねぐらとする人々の彼らにはその覚悟やエネルギーが希薄な人が多い、という印象を強く受けるそうだ。

〈彼らは土壇場で、それ(結婚や育児)に立ち向かったり、踏みとどまろうとしなかった人たちのような気がする。むしろ、それを回避したり、結論を先延ばしにしてきた人たち〉

人の人生を引き受けるなど真っ平ごめん。

「面倒臭い」と、けじめなくズルズルとした生活リズムがホームレスになった原因のひとつとすれば、未婚率が異様に高い現代の30代以降の男性は、もしかして「ホームレス予備軍」か。

いくら大企業に勤務していようと、結婚や離婚など、女性を巡る態度や意識において「腰が引けている」のならば、"ホームレス指数"が高いといわれてもしかたがないかもしれない。

著者は言う。

〈ホームレスになる確率を少しでも下げるなら、人生のモラトリアム期間を短くする工夫が必要だろう〉

実家がセーフティネットにならない時代
最後に、もうひとつ。本来、ホームレスにならなくてもすむ人が転落してしまう想定外の理由があった。

それは、実家問題である。

本書に登場する、リストラや三行半を宣告されて身寄りのないホームレスの多くは、異口同音に「実家には世話にはなれない」と言う。例えば、実家を継いだ兄の一家、嫁や甥、姪が住む空間に、自分のような落伍者が入っても肩身の狭い思いをするだけだ、と。

確かに迷惑者だが、「ちょっとだけ緊急避難を」と彼らは言えない。

同時に迎える実家側も、かつては居候や出戻り、食客などを含め「家族」とみなす余裕があったが、今ではそんな精神的なゆとりは失われたことに著者は気づく。

日本人の家族観や絆が変容する中で、「最悪の場合は、実家に戻る」というは機能しなくなったというのである。

仕事が忙しい。郷里が遠い。

とかく帰省する回数は減り、親・兄弟と疎遠になる人も多いが、肉親とのルートを絶えず良好なものにしていくことが、いざという時のリスクヘッジになるのではないか。

実家にも頼れない今、最後の最後は、やはり路上の人になるしかない。しかし......。

本書によれば、近頃は、ホームレスに無銭飲食された店は彼らが身に付けるアクセサリーを取って、それをお金にするらしい。警察に突き出してもお金は戻ってこないからだ。

また、その警察も無銭飲食の確信犯と知りつつ、ろくな調書もとらず解放することもあるらしい。すべてを刑務所に入れたらたちまち満員になるからである。

食事とねぐらの確保はかくも難しい時代となった。本書には「じっと死を待つ」というホームレスも多かった。

育った家庭や、勤めた職場、再就職の壁など「生きるための条件」がほんの少し悪いだけで人はつまずく。

〈不況などで職を失い、不本意ながらいまの境涯に堕ちた人が大半である。その彼らを救うことのできない社会システムの不備を訴えておきたい〉という著者の言葉は誰にとっても他人事ではない。

(文/大塚常好、企画・編集/連結社)


環境の変化によってひと昔前までなら生存権を確保できた人たちが、今はそれを失いつつある。なんともやりきれない世の中だと思います、幸いにも今のところ生存権を手放さずに済んでいる人々とこれからきびしい現実と向き合っていかなければならない若い世代は、自分の生き方そのものを自問自答しなければならないでしょう。

自分の力で生きていくということはどういうことなのか、結婚して家族を持つということはどれだけ大切でどれだけ覚悟がいることか。自分のやりたいようにやって気楽に生きていくという選択など現実にはないということに気づいて、煮え湯を飲んでも、七転八倒しても、歯を食いしばって耐えていくという気概がなければ、きびしい社会の中で生き残ることはおぼつかないと思います。

(ニュースセレクター:守護拓真)

【4月15日 AFP】3歳のころに頻繁にたたかれた経験をもつ子どもは、5歳時には攻撃的な性格になる傾向が強い――。こうした研究結果が12日、発表された。

この研究結果は、たたかれた経験がある子どもはIQテストで低い点数しかとれず、頻繁にたたかれることは不安症や行動障害などに関連しているとされていることや、暴力的または犯罪的行動やうつ、アルコールの過剰摂取などのリスクが高まるといった、これまでの研究を裏付けるものだ。

米テュレーン大学(Tulane University)公衆衛生学部の研究チームは、全米で3歳児をもつ2500人の母親を対象に調査を行った。そのうち半数近くの母親が、過去1か月に子どもをたたいていないと回答。一方で、27.9%が1~2回たたいたとし、26.5%が3回以上たたいたと回答した。

2年後に再び調査を行った結果、頻繁に子どもをたたいていたと回答した母親の子どもは、口論する、叫び声を上げる、けんかする、物を壊す、残酷になる、いじめを行うなど、より攻撃的な性格になっていたという。この結果は、家庭内暴力や親のストレス、うつ、薬物・アルコールの使用などの潜在的な交絡因子を考慮に入れた上でも当てはまったという。

米国小児科学会(American Academy of Pediatrics)は、いかなる理由であっても子どもをたたくことには強く反対しており、子どもが望ましくない行動をとったときにはタイムアウト(反省させるために、部屋などでしばらくの間静かにさせておくこと)や、子どもが好きなこと(ビデオゲームや携帯電話の使用など)を禁止すること、おもちゃを片付けなければおもちゃを取り上げるなどの方法を薦めている。

この研究結果は、小児科専門誌「Pediatrics」の5月号に掲載される。


親から見れば子どもは思い通りにならないことが多く、怒りたくなることや時にはたたきたくなるようなこともあるというのは多くの人にとって偽らざる気持ちだと思います。私は体罰が100%許されないものだとは思いませんが、子どもを(怒るよりも)叱ったり、たたいたりするようなときに、親の方が自分の感情をコントロールできているかどうかが重要だと考えます。激情や衝動に任せて子どもの心身にダメージを与えるようなことをするならば、手だろうが言葉だろうが、それは暴力に過ぎません。自制心を保ちながら、子どもに何を理解させなければならないかを考えながらであれば、働きかける選択肢の一つとしてひっぱたくことも必要だろうと思います。親としてうまくできてもできなくても、それが確実に子どもに影響するということを親は肝に銘じなければならないでしょう。

◇米国小児科学会(American Academy of Pediatrics)

◇児童虐待防止対策・DV防止対策(厚生労働省)

◇特定非営利活動法人 児童虐待防止協会

(ニュースセレクター:守護拓真)

【msnマネー】

頭のよい子は自分の部屋で勉強しない

頭のよい子が育つ家とは"五感が満足できる空間を作る"、つまり親子のコミュニケーションを基にした『空間共有』。こう話すのは、首都圏有名私立中学に合格した200世帯以上を調査し、それに見合った住まい方を提案している「 space of five株式会社 」代表取締役の四十万靖さん。綿密な調査から割り出された、現代の子供たちに必要な学習環境とはどのようなものでしょうか。四十万さんにお話を聞きました。

◆四十万さんの話
 
私には3人の子どもがいますが、彼らが中学受験のとき、自分の部屋で勉強しないことで妻によく怒られていました。しかし意外なことに、近所で受験したお子さんのお母さんたちから『うちも子ども部屋では勉強していなかった』という声をたくさん聞いたのです。
 
今でも多くの大学生たちと空間とコミュニケーションの研究をしていますが、首都圏の有名私立中学に合格した子どもたちのいる約200世帯を対象に、間取りや家庭環境を調査したところ、 頭のよい子たちは自分の部屋ではなく、リビングや台所など家族と同じ空間で勉強している、ということが判明しました。

つまり、頭のよい子が育つ家は親子のコミュニケーションがスムーズで、それは『空間共有』をしている結果だということがわかったのです。それらを基に本を書いたこところ、子育て中の多くのお母さんに興味を持っていただきました。

子どもたちは自分が集中できる場所を知っている
 
既存の部屋でも空間共有の改造はできます。一番大きいのは意識の問題。大人は空間を言葉で既定したがるので、子ども部屋=勉強部屋と思っている母親が多いのですが、子どもはそうじゃない。自分にとって気持ちのいい場所、勉強に集中できる場所を子どもなりの理由で選んでいるのです。
 
台所などで勉強している子などは、勉強していることをアピールしたい、母親に自慢したいという気持ちで傍にいたりする。家族がいるところで勉強するとはかどる、それが空間共有という考え方です。
 
子ども部屋はあってもいいと思います。 ただイコール勉強部屋ではないということ。お子さんによっては自分の部屋を勉強部屋に工夫できる子もいますから、それはその子にとって一番いい環境なので、否定することはありません。既に住まいをお持ちの方で、頭のよい子が育つ家を作りたいならば、まず子どもをよく観察して、よくいる場所がなぜそこなのか理由を聞いてあげるといいでしょう。

昔ながらの日本の住まいが空間共有
 
頭のよい子が育つ家とは、五感を適度に刺激する家ということ。親の気配が感じられる、家族の声がする、それが逆に子どもにとって安心できる環境なのです。考えてみれば、これは昔ながらの日本の家そのもの。もともと日本の家は田の字型構造で、障子やふすまで空間を可変的に使っていたので、家族の声や気配をいつでも感じることができた。
 
ところが近代的な住まいでは、無理やり仕切って外部からの音が聞こえない空間を作ってしまっています。そういうことを見直そうというのが、私たちの提案している五感の家なのです。
 
新しい戸建のモデルハウスが横浜の青葉台と四国の新居浜に間もなく完成するのですが(4月中を予定)、今回のコンセプトは〝頭のよい子が育つ窓〟です。元来の戸建の場合、三次元空間が売りなのですが、今回は2階の床から1階にいるお父さん、お母さんを見下ろせる〝窓〟を設置しました。いつも下からお父さん、お母さんを見上げているこどもにとっては、全く逆の上からの視点で両親を見下ろせる新しい空間提案です。

「お母さん窓」からは、キッチンの真上でいつも家族のために家事をしてくれているお母さんを見ることが出来ます。「お父さん窓」からは、お父さんの食卓を真上から見下ろすことによって、将来、お父さんと同じ味付けの料理を食べる日を想像することが出来ます。

頭のよい子が育つ家や食卓などでのインタビューで判明した、母親の背中、父親の背中を異次元空間から見下ろすことについての大切さを体現した住宅です。

◆四十万靖(しじま・やすし)氏
「住まい方」の提案企業、スペース・オブ・ファイブ株式会社代表取締役。慶應義塾大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社を経て2003年12月より現職。記憶に残る空間で人をもてなすという日本の古き良き住文化の継承をテーマに活動し、人気私立中学合格者の学習環境調査を実施。今必要な子供たちの学習環境をテーマにしたセミナー等を通じて、新しい住まいのあり方の普及に努める。著書に「頭のよい子が育つ家」(日経BP社)、「頭のよい子が育つ本棚」(学習研究社)、「頭のよい子の家にはなぜホワイトボードがあるのか」(主婦と生活社)、「頭のよい子が育つ食卓」(朝日新聞出版)など。大学生の息子2人と中学生の娘の父。


この記事は親にとっては目から鱗かもしれません。静かな部屋にひとりでいれば勉強がはかどるという迷信を信じているお父さん、お母さんも多いはず。子ども部屋にエアコンをつけて、気分転換も必要とTVにゲーム機など置こうものなら勉強どころかゲームに没頭する引き籠りになりかねない。常日頃から家族との関わりの中にいることを肌で感じられてこそ勉強も含めて成長できるということだろうと思います。

◇頭のよい子が育つ家

◇頭のよい子が育つ食卓

◇頭のよい子の家にはなぜホワイトボードがあるのか

(ニュースセレクター:守護拓真)

海老原嗣生×稲泉連 対談(プレジデント 2010年5.3号)

今春卒の大学生の内定率は、過去最悪の80.0%。就職氷河期が常態化したともいえる現在、理想の「働き方」とは――。雇用問題のスペシャリストと気鋭のノンフィクション作家が語った。

リクルートエージェント エージェントフェロー●海老原嗣生

1964年生まれ。メーカーを経て、リクルート人材センター(現リクルートエージェント)入社。2008年、HRコンサルティング会社ニッチモ設立。漫画『エンゼルバンク』主人公のモデルでもある。著書に『雇用の常識「本当に見えるウソ」』など。

ノンフィクション作家●稲泉連

1979年、東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。2005年に上梓した『ぼくもいくさに征くのだけれど』で、第36回大宅壮一ノンフィクション賞を史上最年少で受賞。他の著書に『僕らが働く理由、働かない理由、働けない理由』などがある。

――バブル崩壊以降の就職氷河期に悩む世代を、朝日新聞は「ロストジェネレーション」(以降、ロスジェネ)と名付けました。この世代についてのご見解をお聞かせください。

海老原 僕が20代半ばのころ、バブル崩壊後の時代の話です。取材で訪れた小さな商社の人事部長が話してくれました。「実は俺、早稲田の政経卒なんだよ。オイルショック直後に社会人となって、まともな就職口なんてなかったんだ。そのころテレビでは、中村雅俊扮する『カースケ』が何でも屋を開く、『俺たちの旅』が流行ってた。元祖フリーター世代だね。俺の直後の1980年代前半の長期不況期もそうだし、85年の円高不況のときもけっこういた。そう、今にまた、俺みたいな学生があふれるよ、巷には」と。

その予言通り、92~95年、99~2000年、02~03年社会人組は、みな、苦しい就活を強いられた。つまり、就職氷河期は景気変動により繰り返し起きているという事実があります。

一方、若者はいつの時代も特有の悩みに直面する。「仕事の意義がわからない」「損をしている」と。若者特有の悩みと景気循環の谷が重なり、そこにマスコミの過剰反応が加わり、「ロスジェネだけが損をする」という誤解が生じてしまったのではないか、というのが僕の見方です。

稲泉 実態がどうであったかにかかわらず、終身雇用・年功序列のもと一つの会社に勤め続けるというイメージを持って社会に出てみたら、社会や企業は「自分のキャリアは自分でつくる」「個人として自立して生きるべし」というメッセージを強調するようになっていた。それが今、ロスジェネと言われる人たちの見てきた心象風景という感じがしています。

海老原 我慢して会社ブランドにしがみついていれば20年後に対価が得られていたのに、それが崩れたので若者が迷っているという話ですね。

稲泉 ええ。ただ僕が言いたいのは実際に対価があったかどうかよりも、対価があるとみんなが思っていたのに、実際に社会に出てみたら全く異なることが言われ始めていた、ということです。いわば終身雇用・年功序列という日本型雇用の「神話」が、成果主義などの別の「神話」に移行していく中で、自分がどう働いていくかについての葛藤が生まれたのが、10年くらい前の就職氷河期ではないかと思うんですね。

海老原 稲泉さんは、自分の意図に沿った情報のパッチワークではなく、平明な視線でその他多くの事象を捉えている。新作『仕事漂流』では、4年をかけて取材されています。

稲泉 この本の主人公は、就職氷河期に就職し、転職した8人の若者です。僕は人が会社を辞めるときは新たに何かを始めるときであり、以前やっていたことを相対化するときでもあると思います。『仕事漂流』では、そういう個人の体験をひたすら描きたかったんです。

――就職氷河期に陥った90年代、企業では何が起こったのでしょうか。

海老原 かつて日本の大企業では大規模なリストラは行われませんでした。人員調整ではなく、下請け・孫請けへの発注調整で行っていた。90年代の前半でもまだ、大企業は新卒採用を控えることで、リストラせずに社員数を自然減させていました。ところが、後半になると、それらで対応しきれなくなり、本格的な退職勧奨が始まりました。トヨタがリストラをしないと宣言したら格付けが下がった時代ですね。

当時は、日銀短観の過剰雇用DIが最も高くなった時期であり、「働かない管理職」が話題になっていた。再就職事業の立ち上げに関わったので、真近にそういう人たちを見てきました。上司を見てあんな課長になりたくないと不安を感じるのは、そのころのほうが強かったと思います。

それから日本企業も苦労して、社内風土を変えてきたのです。課長になっても働いていなければ、給与は下がる仕組み=成果主義を入れ、身の周りの世話役としての"庶務"を廃止し、管理職になってもきちんと働くことを求められた。今、再就職支援事業を見ると、退職勧奨を受けた管理職が、労働市場でもそれなりに受け入れられるようになりました。

かつての「働かない管理職」時代より、若者の将来不安は軽減されているとも言えるんです。

採用の段階で「自律的な人材」を見極めるのはムリ

――稲泉さんは、この世代の抱える悩みに時代的な影響があると感じていますか。

稲泉 もちろん若者が若者であるがゆえの悩みがあれば、時代ならではの葛藤もあるでしょう。一概には言えないし、どの部分を切り取るかだと思います。ただ一つ思うのは、日本の雇用は大卒時の就職活動に失敗すると後が苦しいという制度になっています。だから学生は就職活動を通じ、自分のやりたいことや企業に対して提供できることを一生懸命探さないといけません。ところが企業に入ると、そこに広がっている世界は想像していたものとは違う。

これからは自律的な人材が求められるというメッセージが多く発せられている社会に出ていく世代の人たちが、そのメッセージに自分を合わせようともがくのは自然なことに思えます。僕が『仕事漂流』の中で取材した人たちも、転職して別の会社へ行ったときにより広い世界が見えてきて「何のために働くのか?」という根源的な問いに対する答えのヒントをつかんでいった。それは少数の人たちの例かもしれないけれど、これから社会に出ていく若い人たちの働くイメージが、そこに少しずつ代表されていくこともありうるのではないか。僕はそう思っています。

海老原 採用の現実からすると、それも怪しい。まず、企業側が「自律的で変革を起こす人材」などうまく選別できるか? 無理なんです。学生たちも、「自律的に変革を起こすような」思考回路がたった数カ月で形成できるか? それも否。もし、これができたなら、大企業・人気企業なんかに応募しないですから。

要は、「そんなカッコを演じている同士」の化かし合い。さんざん「夢」を見させて実際は違った、ということ。入り口がネットとなったので、それがますます助長されている。これが、入社後ショックを生む。ただ、社会人経験が長引くと、その夢もさめ、現実が見えだす。

稲泉 なるほど。確かに多くの人が30歳くらいになると、結構同じような地点にたどり着いているのかな、という感じはしますね。

海老原 転職という形で他社と比較できると、夢も早く覚める。一方、長く勤めていると、夢ではなく現実のいい部分が見えてもきます。

例えば『仕事漂流』に銀行から転職する方の話が出てきますね。確かに描かれている通りの面白みのない仕事が長年続くんです。ただ、それをずっと続けていると、35歳のころには「コンプライアンスに強く経理もわかり、街中の経営者とも対等に話せる」という人材ができあがる。こういう人が僕たち転職エージェントのところに来ると、このご時世でも中堅企業の財務責任者として転職できたりする。決して無駄な時間ではないのですね。それがわからない。

稲泉 そうした例がある一方、終身雇用・年功序列に身を委ねる時代はもう終わったというメッセージが世の中には氾濫しています。そのメッセージそのものに対して僕自身は違和感を抱かないのですが、個人主義的に生きよという雰囲気が、これから社会に出ていく若者の心の負担を大きくしている面もあるかもしれませんね。だからこそ海老原さんはマスコミがつくった新しい「神話」を崩そうとしているのではないかと、一連の著作を読んで感じました。

海老原 そうなんです! そもそも日本型雇用も社会学用語でいう「構築」から始まっているんですよ。終身雇用という言葉の生みの親である経営学者のアベグレンが調査したのは、大工場の経営でした。確かにその範囲では終身雇用が存在したのですが、当時、全体としては日本型雇用なんてものはまだなかった。しかし右肩上がりの経済の中で、終身雇用制はみんなが夢を持てる"使える"言葉だった。言葉が一人歩きした結果として終身雇用制が定着していったんです。それはとてもよい「構築」だったと僕は思います。

今、就職氷河期世代やロスジェネに関して、「会社は信じられない」「若者なんて使い捨て」というメッセージがたくさん発信されています。それが広まって本当に「構築」されてしまうことを僕は恐れています。

「中堅企業でよかった」という「逆構築」をしたい!

――就職氷河期世代も30代となり、企業の中核を担う立場になります。彼らは活躍できる人材となっていくのでしょうか。

海老原 氷河期世代には、中堅企業ですごくいい人材が出ています。彼らは今、管理職にリーチがかかっています。大手のスローライフではありえないスピードですね。

不況といっても、実は全体の就職数は1割くらいしか変わっていません。では、なぜ騒がれるかというと、大手ブランド企業の採用が半減するからです。その分が中堅企業に流れます。だから中堅企業にとっては、いい人材の確保時期にあたります。

逆に言うと、不況期にも採用を続けられる中堅企業は、相当実力がある。そういう企業が好人材を得れば、その先、伸びる確率も高い。

稲泉 取材した人たちでも、30歳くらいになると責任のある立場を得ていることが多いです。それこそ就職活動に2回失敗して、一時はフリーターとして働いていた女性も、今は企業の中でちゃんと評価されている。20代でベンチャー企業の部長になった人もいました。

海老原 不況期就職をマイナスイメージで捉えず、「大手のブランド企業にいけなくてよかった!」という「逆構築」を僕はしたい。

稲泉 転職の過程で就職課の職員や転職コンサルタントに「やりたいことではなく働き方で企業を見てみたら」とアドバイスを受けたという人がけっこういました。就職に対するイメージを別の角度から捉える視点。その持ち方をアドバイスしてくれるこうした人や機能が、もっとたくさんあるとよいのかもしれません。

海老原 新卒の就職を「好きな仕事や業界で選べ」という識者が多いですが、あれは間違い。本当は「好きな社風」で選ぶべきなんです。

――よく「就社ではなく、就職だ!」と言いますが。

海老原 仕事が辛くても、気の合う仲間がいて、会社のスタイルも自分と合っていれば、心地よいから辞めはしません。規模とかブランドではなく、そんないい組み合わせが、本当は必要なんです。

稲泉 僕と同世代の人と話をしていると、もっと上司と酒を飲みながら熱く仕事の話をしたい、夢を語り合いたいと話す人がかなりいました。

海老原 そういう人はそういう会社を、個人主義なら、ドライな会社を選ぶべき。ネット就活だと、「はがき応募時代」より大量応募のため、選考が機械的になる。その結果、こうした人肌合わせが弱くなる。そこにも、疲弊する若者の原因があると思っています。


この対談はこれから就活の本番を迎える大学生にはとても参考になると思います。自分が大学生の立場なら海老原氏、稲泉氏の著書を読んでいます。

◇仕事漂流 ― 就職氷河期世代の「働き方」 稲泉 連 (著)

◇面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと - 会場に行く電車の中でも「挽回」できる!  海老原 嗣生 (著)

就活がうまくいかない学生のひとつのパターンは「夢と熱意はあるけど、現実がわかっていない」というもの。就職してから会社組織に適応できないのもこのパターンで「夢を現実的な目標に変えて、実現する能力と努力が足りない。」

この記事は自力で競争に勝ち抜き、目標を実現していけるような優秀な人材には必要ないだろうけれど、これからどのように努力するかで成功を手にすることができるかどうかが分かれる多くの人たちには参考になる情報だと思います。

(ニュースセレクター:守護拓真)

朝日新聞社のasahi.com より。

みんな大好き!スヌーピーの魅力を再発見
2010年3月31日
悩んだとき、元気になりたいとき、癒しが欲しいとき、寂しいとき。スヌーピーとその仲間たちはいつでも元気と笑顔をくれます。漫画「ピーナッツ」の連載開始から60年経った今もなお愛される、スヌーピーの魅力を再発見してみませんか。

スヌーピーたちの人生案内 著者:チャールズ・M・シュルツ
人生や生き方に悩む多くの人に贈る、ユーモアあふれる珠玉の人生案内。 スヌーピーたちのファンはもちろん、勇気や癒しをもらいたい人たち、老若男女を問わず楽しめる。
出版社:主婦の友社  価格:¥ 1,365

スヌーピーの大好きって手をつないで歩くこと
著者:チャールズ M シュルツ
30年以上も絶版になっていた『しあわせはあったかい子犬』シリーズの復刻版。幸せは、毎日の生活のちょっとした瞬間の中にあると気づかせてくれる1冊。
出版社:主婦の友社  価格:¥ 1,400

スヌーピーたちのいい人間関係学 (講談社+α文庫)
著者:エイブラハム.J・ツワルスキー
どうしたら人とうまくつきあえるようになるのか...。スヌーピーと仲間たちのやりとりから、人間関係をよりよいものにする手がかりがきっとみつかるはず。
出版社:講談社  価格:¥ 924

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昭和30年、40年代生まれが、初めて深く関わった、オシャレキャラクターはスヌーピ-ではないかしら。多くの女子学生が、ピーナッツファミリーの長方形の手提げ袋を通学カバンのサブバッグとして、小さい正方形の手提げ袋を、お弁当入れとして愛用していたものです。スヌーピー、チャーリーブラウン、ルーシー、ライナス、ウッドストックなど、それぞれが描かれた手提げ袋は赤、白、青、緑などの原色で、全体が暗い学生スタイルの中で、ぱっと鮮やかで、自分らしさを出せる唯一のアイテムでした。英語の勉強になるからと、親に英語のコミックを買い与えられた子も(私も!)いましたが、ストーリーや台詞はよくわからず、見た目の可愛さと外国っぽいオシャレさが魅力で、当時は新宿のアドホックビル内のギフトゲート(サンリオショップ)や伊勢丹で、ピーナッツグッズを購入したものでした。
ハローキティーなどサンリオキャラクター、ディズニーキャラクター、ケアベア、ミッフイーちゃん、スポンジボブなど、時代と共にさまざまな人気キャラクターが登場しましたが、「ピーナッツ」が時代を超えて愛されるのは、他のキャラクターと違って、それぞれが人格を持っていて、さらに生きるための知恵を持つという、唯一のキャラクターだったからなのだと思います。

どうしたら人とうまくつきあえるようになるのか、人間関係をよりよいものにできるのか、それはいつの時代も大きなテーマです。,
シュルツさんは、スヌーピーと仲間たちのやりとりから、一貫したテーマであるという、「子育てのダメ、できない、困ったという心の悩み、葛藤をどう乗り越えるか」、また、円滑な人間関係を築くための台詞を教えてくれます。力みの無い自然体の会話は、なんだかしみじみと心に残ります。成功をつかむ系やスピリチュアル系の本が売れ、皆が未来やアイデンティティーを模索するこの時代。ちょっと疲れてきて、アグレッシブな気持ちが減っている時に、ちょうどよいテイストです。
人間関係に悩み始める思春期の子どもにも、さりげなくオススメしたい。

著者のチャールズ・M・シュルツさんは、貧しいドイツ系の移民で理髪師だった父カールと、ノルウェー系の移民だった母ディナの一人息子としてミネソタ州ミネアポリスに生まれ、セントポールで育った。高校卒業後、雑誌へ漫画を投稿し続けるがうまくいかず、母を亡くし入隊。その後第二次世界大戦でヨーロッパへ出兵したそう。このときの孤独な体験が作品に影響を与えたそうです。

スヌーピーの原型となったのは、人間の言葉を理解していると思われた、シュルツさんの飼い犬。チャーリーブラウンというのはアートスクールの同僚の名前。自身の初恋の相手をチャーリーブラウンの恋のお相手にしています。

1950年10月2日から地元の新聞で『ピーナッツ』というタイトルで連載が始まり、「子どものダメ、できない、困ったという心の悩み、葛藤をどう乗り越えるか」を一貫したテーマとしていたので、登場人物は頻繁に「Good grief」(やれやれ、困った、お手上げだよ)という台詞を言っているんだそうです。「Good grief」な難問をどうやって乗り越えるのか、60年経っても色あせない魅力のある人生読本として、ぜひ読んで見てくださいね。

たとえばこんな台詞があります。
ルーシー
「SOMETIMES I WONDER HOW YOU CAN STAND BEING JUST A DOG..」(時々あなたはどうして犬なんかでいられるのかと思うわ...)

スヌーピー
『YOU PLAY WITH THE CARDS YOU'RE DEALT..WHATEVER THAT MEANS』 (配られたカードで勝負するっきゃないのさ。それがどういう意味であれ)
 
チャーリー・ブラウン「君を幸せにするために一生を捧げられると本当に思ったんだけど・・・うまくいかなくてごめんよ」
スヌーピー「ヘイ、どうってことないよ。僕はとっくに幸せだったもの」

ライナス「悲しみを癒してくれる薬ってどんなものかなぁ」
チャーリー・ブラウン「一粒のチョコレートと背中を友達がポンと叩いてくれることだよ」

世界各国の言葉で訳されていますが日本版の訳は、谷川俊太郎さんなので、言葉の魅力もたっぷりです。

スヌーピーたちの人生案内
こちらもご参考に。

【WEB本の通信社 4/4】リクルートで「リクナビ」「ケイコとマナブ」「就職ジャーナル」を歴任し、現在は人材育成コンサルタントとして活躍する前川孝雄氏。とある就職セミナーに講師として招かれた時に、貴重な経験をしたといいます。   前川氏が社会に出て働く意味などを大学生に話していたのですが、最後の質疑応答でひとりの学生が噛みついてきたのです。

「お話を聞いていると、自分のやりたいことがあっても、それをねじ曲げて会社に合わせろと言っているように聞こえます。僕はやりたいことがあります。どうしてそれをねじ曲げてまで会社に合わせないといけないのですか?  それが就職というものなんですか?」

実に大学生らしく、毎日のように同じ意見を聞いている前川氏は微笑ましく感じていたのですが、隣に座っていたある企業の40代管理職の方は違ったようです。
 
突如、烈火のごとく怒って「お前は何様だ!  そんなにやりたいことがあるんだったら、就職なんてしなくていい。ひとりで会社でも作りなさい!」と、その学生を怒鳴りつけたのです。会場はシーン。叱られた学生は見るからにショボンとしてしまい、会場には何ともいえない空気が漂いました。

しかし、話しはこれで終わりません。セミナーが終わって控室に戻る途中、さきほど怒鳴った管理職の方が、前川氏に「さっきの彼いいね」と言ったのです。

学生や20代の会社員のみなさんは、この言葉の意味がわかりますか? 

答えはシンプルです。管理職の方は続けてこういったそうです。「あいつみたいな奴が部下なら、徹底的に鍛えたいな」。実は噛みついてきた彼の尖っている部分を評価していたのです。骨があると思ったのでしょう。ですが、ストレートに褒めるのではなく、一度叱ってみせたのです。

難しいですよね、大人が何を考えているかって。大人や先輩の社会人はとにかく「自分探し」「自己実現」をあまりよくは思っていないのです。むしろ毛嫌いしている程。
 
それは、本当にやりたいことができるのが、社会人として20年くらい経って、人と組織をちゃんと動かせるようになってからだということを、自身の経験から知っているからなのです。学生に人気のある大企業なら、なおさらそうでしょう。

本当のことをいうと、社会人の経験の長さは、その人の実力がそのまま反映されるし、「丁稚奉公」には若者が思っている以上に大きな意味があります。これは昭和だろうと平成だろうとあまり関係のないこと。

ですが、最近の若い人は、自分のやりたいことを今すぐにやらないと意味がない、成長できないと信じ込んでしまっているようです。良くいえば真面目なんですが、悪くいえば視野が狭い。

物心ついてから10年くらいの間に決めたこと、もっと言えば、就職活動中の半年から1年の間に自己分析した結果で、自分の人生を決めてしまっていいのでしょうか。皆さんも正直なところ、自分のやりたいことが本物なのか、と常に逡巡しているのではないでしょうか。
 
少し社会人を経験し、もっと軽くこまじめに会社(社会)の仕組みを理解したうえで、そのなかをうまく泳いでいこうと考えてはどうでしょう。そのためにはまず、「会社組織のなかで会社員として働くこと」を正しく理解することが必要なのです。

『勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みなさい 』(前川孝雄著)


この記事は就活をする学生にとっては手きびしいようで実はとてもやさしい内容なのです。現実には文中に出てくるように「彼いいね」なんて言ってくれる人はごくまれで、会社組織に適応できない「レベルの低い人材」として評価され、スポイルされるケースの方がずっと多いでしょう。今は「青い鳥を探して職を転々とするタイプ」の若者は、もともと起業してやっていけるほどの能力とバイタリティーがある場合は除いて、最終的には不安定な日雇いのアルバイトくらいしか行きつく先はないのではないでしょうか。「自分にはやりたいことがある」というのなら、それをやれるだけの能力があるのかどうか。実力の伴わない自己主張には意味も価値もありません。それが社会の現実というものです。社会人になってから生き残っていくためには、そこから理解することが必要だと思います。

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守護拓真 守護拓真
数多くの新聞やニュースサイトから、子育て・教育、環境問題、医療・健康、生き方・人道、社会的不平等などの記事を紹介。
泉さやか 泉さやか
美容と健康をテーマに、ダイエット、化粧、サプリなど思春期・青年期の女子(今ドキは男子も)の興味ある記事を紹介。
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