NHKの『おはよう日本』で大学の入学式に出席する親がこの5年ほどで急増、というニュースを見ました。
武道館で行われる明治大学の入学式は参加者が多いため一度では入りきれず二部制に、日大は三部制にしているということ。一昨年あたりも出席者は二人まで と制限した大学があったと思います。おじいちゃん、おばあちゃん、総勢六名で出席する家族もあるということで。
インタビューを受けた明治大学生のお父さんは、「僕の時代は親が出るなんてことはなかったけど、周りの方に聞いたら皆さん参加するというので会社の休みをとってきました」「息子を愛していますから。親バカですから」など。「節目なので家族で来れて幸せです」とお母さん。息子たちは「入学式は親が自発的に来ました。でも家族で迎えられてよかった」「頑張ってよかった。一緒に迎えられて嬉しいです」。『専門家は、「少子化のため子どもにいつまでも関わりたいという親の希望に大学側が答えている』とのコメントでした。
(「自発的に来た」っていうところが、ビミョーですね。こなくてもよかったのに、か、来てねって言うのは恥ずかしかったのか、どっちかな?。どっちでもいいって感じなんでしょうね。世代的に。)
私は4年前の尾木直樹先生の講演でのことを思い出しました。法政大学の教授であり、教育現場の調査・研究活動をしている尾木先生は、大学の入学式に参加する親が多いこと、学生との会話から、ゼミの授業参観を思いついたそう。「予想以上にたくさんの親御さんが参加されてビックリしましたよ。 自分の頃は親が大学に来るなんて考えられなかったから」。ここで先生は、「 皆さんの中で、大学の授業参観があれば行きたいという方いますか?」。あれば行きたいかも、と思った私は挙手。結構手が挙がったので やっぱり皆、見てみたいのねーなんて思っていたら、「 なんで行きたいと思うんですか?はい あなた」。ギャッ、 当てられてしまったのです(くじ運はめちゃ悪いのになんでやねん)。「えー 娘がどんな環境でどんなことを勉強しているか興味があるからです」とか答えた気がします。小中校生の親が対象で、モンスターペアレントの話が中心だったこの講演の時、娘はまだ六年生だったので、小学校の授業参観と同じ感覚で答えた気がします。でも、今なら別の理由を答えます。
「親が急増入学式」のニュースを見たとき、最近の親って過保護なのかしらね って思った。娘も「 えー大学の入学式?親、こなくていいべ」と言っていた。でも私も参加しちゃうだろうな。授業参観だって機会があれば多分ね。そして、よくよく自分の気持ちを見つめてみると、子離れしていないとか過保護とは違う気分がそこにはあったんです。私は娘を通して新しい体験をしたいんじゃないかな。娘の人生も体感して楽しもうとしてるんじゃないかな。「なんて欲張りなの?」って思いますか?それとも、「そうよね。それが子育ての醍醐味よね」って思いますか?
今は「親?参加しなくていいべ」と言っている娘だって、大学生ともなれば、「家族で参加できてよかった」と言えるくらい成長しているはず。
同じく『おはよう日本』で、大学が保護者向けにガイダンスを開いているというニュースがありました。単位の取り方など、学生向けガイダンスと同じ内容だそう。教室いっぱいに集まった親御さんは皆真剣で、単位について、パソコンについてなど、質問も活発でした。『親はいくつになっても子どもの面倒をみたい、という気持ちに手厚く答えることで、大学は生き残りを図っていきたいという狙いがあるのでは』とのコメントでニュースは終了。
そこで思い出したのは3年ほど前のこと。大学に入学したばかりの娘を持つ友人が、「うちの大学は単位のことをまったく親に知らせてくれないのよ。だから親の方から子どもに状況確認しないと。気が付いたら単位が取れてないなんてことになったら大変だから。中高と違って親も大変よー」え?どういうことなんだろう?????そんなの大学生にもなった娘、息子に任せておけばいいんじゃない?とは言えない雰囲気だったので「そうなの?」という薄い反応しかできなかった私。この時、娘は中1でしたので、自分の頃とは違うことが起きているのだなー、と思ったものでした。今回のニュースを見て、謎が解けた感じです。そういう需要が本当にあったんだ!って。
単位については子どもにすべて任せますが、大学の「ガイダンス」の空気は、なつかしいな。また味わってみたいかも。その日は学食やカフェも使えたりするのかしら?そうしたらさらに嬉しいな。こういう親の需要にも大学は手厚く応えてくれているんですね。
(泉さやか)
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